カオスの街、マニラ
混沌としたマニラの街にたたずむと、道辺に寝そべるホームレスの家族や物乞いの子供たち、多くの野犬、デコボコの道路を我先に疾走するバイクやジプニーなど少々物騒なエリアが少なくありません。
貧富の差が激しいフィリピンでは日常的に目にする光景です。
特に外国人や観光客が集まるエリアは、スリ・強盗・置き引きなどの犯罪も多くお世辞にも治安が良いとは言えません。
マカティ地区およびボニファシオ・グローバルシティ
そんなマニラですが、例えば女性が一人で滞在しても安全なエリアは存在します。
一つはマカティ地区、そしてボニファシオ・グローバルシティ地区です。
このエリアはビジネスの中心地でもあり、他のエリアに比べれば治安は格段に良いエリアです。5星ホテルが数多く並ぶエリアで、街を歩く人たちの物腰も柔らかです。
ただし、このエリアの宿泊費用はマニラの他のエリアに比べるとかなり高額です。
もう一つの選択肢、モール・オブ・アジアとその近隣地区
マニラ・パサイ地区の中でも、巨大なショッピングモール「SMモール・オブ・アジア」を中心とした一画だけは、猥雑なマニラの中でも別世界です。
このエリアはマニラ湾を埋め立てて造成したエリアです。フィリピンでも屈指の大企業SM(シューマート)グループが開発したエリアになります。
特長としては、セキュリティの厳しさがあります。このエリアはマニラ警察では無く、SMグループの専門セキュリティチームが日夜街を巡回し警備をしています。ホームレスの家族や物乞いの子供たち、そして明らかに胡散臭い輩は入り込むことができません。
それゆえに安心して夜でも歩ける、メトロマニラでも格別に治安の良いエリアになっています。
モール・オブ・アジア近隣のおすすめホテル3選
このエリアには3つのホテルがあります。
2つはリーズナブルな3星ホテル、もう1つは5星デラックスホテルです。いずれもショッピングモールやスーパーマーケットまで徒歩圏内の利便性の良いホテルです。
ニノイ・アキノマニラ国際空港からは車で10分~15分の距離にあり、マニラの代表的な観光地イントラムロスへも車で20分とアクセスは抜群の位置にあります。
また、このエリアの南側にはシティオブドリームス、ソレアリゾート、オカダマニラなど巨大カジノを売り物にする高級ホテル群が並んでいます。
以下にご紹介するホテルは、学生団体やお子様連れ、女性一人旅など特にマニラの治安を心配する宿泊者に人気のホテルです。
TRYP by ウインダム・モールオブアジア
Tryp by ウィンダム・モールオブアジアは、マニラの中心地に位置する現代的な3星ホテルで、モール・オブ・アジアやエンターテイメントシティに近接しています。
ビジネスや観光に便利な立地が魅力です。客室はスタイリッシュで快適な滞在を提供し、屋上プールからは美しい景色が楽しめます。
さらに、ホテル内のレストランやバーでは、フィリピン料理や国際的なメニューが堪能できます。快適な宿泊施設と便利なロケーションを兼ね備えた選択肢として人気です。
ただし、このホテルの難点は全室バスタブのないシャワーオンリーの部屋にあります。「水回り」がくせ者で、なかなかお湯にならない水量の乏しいシャワーには少々ガッカリするかもしれません。でも、それを補うだけのコストパフォーマンスとロケーションの良さがあります。
マイクロテル by ウインダム・モールオブアジア
マイクロテル by ウィンダム・モールオブアジアは、モールオブアジアの南側に位置する快適で手頃な価格の3星ホテルです。
シンプルで清潔な客室は、必要な設備が整っており、特に家族連れやビジネス旅行者に適しています。屋外プールや朝食ビュッフェなどの基本的なアメニティも提供。
ホテルの立地は、ショッピングやエンターテイメントエリアへのアクセスが便利で、ホテルの周りには手頃な価格のレストランも充実しています。
コンラッド マニラ
コンラッド マニラホテルは、マニラ湾を望む好位置に建つ5つ星ホテルです。
現代的なデザインとラグジュアリーな雰囲気を誇り、海と街の絶景を楽しめる客室が特徴です。ホテル内には複数の高級レストラン、広々としたスパ、フィットネスセンター、インフィニティプールなど、充実した設備が揃っています。また、大規模な会議やイベントに対応するコンファレンス施設も完備。
SMモールオブアジアやSMアリーナなどの施設が近接しており、観光にもビジネスにも便利なロケーションです。
ただし、宿泊費用はマカティ地区の5星ホテル並みに高額です。