2025年4月~5月発券分の燃油サーチャージを確定
日本航空と全日空は、2025年4月1日発券分から適用する燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)を発表しました。2025年4月1日から2025年5月31日に発券する日本発の海外航空券に適用されます。
燃油サーチャージは、直近2ヶ月平均のシンガポールケロシン(ジェット燃料)の市況価格を基準としています。今回の適用基準は、2024年12月から2025年1月の直近2か月平均を基に算出されています。日本航空の算出基準は、1バレルあたり90.96米ドル、為替換算レートは1ドル=155.03円となっています。
ANAグループは運賃適用テーブルを改悪
全日空は、適用テーブルを改悪し巧妙に燃油サーチャージの金額を吊り上げました。JALとの料金乖離が鮮明になります。航空保険料も4月から値上げになります。
全日空が改悪した適用テーブルはこちら。
今後、燃油サーチャージは値下がりするか?
外国為替レートは2月下旬現在で1ドル=150円を切るまで円高傾向になってきました。
今回JALが発表した為替換算レートは155.03円台ですので、従前の円安基調のまま燃油サーチャージが算出されたことになります。
外国為替レートが今後140円台の円高傾向で推移すれば、6月以降の燃油サーチャージは確実に値下がりします。ただし、再び円安傾向に振れれば燃油サーチャージは高止まりしたままになります。
日本発燃油サーチャージ一覧 【日本航空】
方面 | 現行(2月~3月発券分) | 改定後(4月~5月発券分) |
韓国・極東ロシア | 3,000円 | 3,500円 |
東アジア(韓国とモンゴルを除く) | 7,400円 | 8,500円 |
グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク | 9,500円 | 11,000円 |
タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク | 15,500円 | 18,000円 |
ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 18,500円 | 21,000円 |
北米・欧州・中東・オセアニア | 29,000円 | 33,000円 |
- 上記は、片道あたりの金額になります。
- 燃油サーチャージとは別に、航空保険料(航空保険特別料金)として片道あたり550円徴収されます。
- JALマイレージバンク国際線特典航空券を利用した場合も、同額負担となります。
日本発燃油サーチャージ一覧 【全日空】
方面 | 現行(2月~3月発券分) | 改定後(4月~5月発券分) |
韓国・ウラジオストック | 3,000円 | 3,900円 |
中国・マカオ・台湾・香港 | 8,500円 | 11,000円 |
フィリピン・ベトナム・グアム | 9,500円 | 12,100円 |
タイ・マレーシア・シンガポール・ミャンマー・カンボジア | 15,500円 | 19,900円 |
ハワイ・インドネシア・インド | 18,500円 | 23,100円 |
北米・欧州・中東・オセアニア・アフリカ・中南米 | 29,000円 | 36,300円 |
- 上記は、片道あたりの金額になります。
- 燃油サーチャージとは別に、航空保険料(航空保険特別料金)として片道あたり700円徴収されます。
- 2025年4月1日より航空保険料は片道800円に値上げされます。
- ANAマイレージプログラム国際線特典航空券を利用した場合も、同額負担となります。
その他の付帯条件
- 大人・小児(2歳以上12歳未満)ともに燃油サーチャージは同額となります。座席を使用しない2歳未満の幼児は対象外です。
- 航空券購入後に払い戻しする場合、燃油サーチャージには取消手数料は適用されません。